
近年は、37℃・38℃といった高温が何日も続き、しかも、9月・10月まで暑さが長引く、人間にとってもバラにとっても厳しい夏となっています。
毎日お水をあげているけど、どんどんバラの元気がなくなってきた・・・
葉っぱが茶色くなって枯れてくる・・・
こんなお悩みはありませんか?
暑さをしのぐ方法はいくつかありますが、その中で一番手間のかからない方法が水やり!
この、水やりを少し工夫するだけで、乗り越えることができます!
今回は、夏場の水やりの方法についてお話します。
ポイント
- 鉢の中の温度を下げる
- バラの周りの温度を下げる
1.鉢の中の温度を下げる(鉢の中にたっぷり水を与える)
涼し気な春や秋はともかく、暑さの厳しい夏は、ただ鉢の中に水を与えるのではなく、鉢にこもった熱を抜く『湯抜き』の意識
を持つことが大切です。
2〜3秒の水やりでは、鉢の表面だけが濡れる程度で、鉢の熱を冷ますことはできていません。
実は、この熱だまりによって、夏バテをしているバラはかなり多いです。
必ず鉢底から水が勢いよく出てくるまで、たっぷり水を与えましょう。
そして、底から出てくる水が冷たくなるまでしっかり注ぎ続ける
のがコツです。

バラと庭あそびスタッフ
ホースから最初に出てくる水が熱湯になっている事がありますので、気を付けましょう。
冷たい水になってから水やりしてくださいね。

大鉢の場合は、最低でも20~30秒ほど。
ウォータースペースにしっかり水をため、下から出てきた水が冷たい水になるまで、しっかりと与えてください。
ウォータースペースが少ない場合は、2~3回は繰り返しためる感じで水やりしてくださいね。
水が多すぎるのでは?と心配する方もいますが、酸欠気味の古い水を新しい水にチェンジするので、1回の水やりをしっかり・たっぷり行う方が、バラは根腐れしにくくなります。
2.バラの周りの温度を下げる(鉢の周りにもしっかり水をまく)
真夏の気温が特に35℃以上になる日には、必ずやってほしい方法です。

バラの鉢の中だけでなく、バラ全体とその周りにも水を浴びせるように与えましょう。
熱を帯びた葉の温度を一気に下げることができ、バラ自体のクールダウンも早めることができます。
コンクリートやアスファルト、壁面、鉄製のアーチ、フェンスなど、バラの周囲の環境にも水をかけましょう
。
これらの素材は熱を蓄積しやすく、夜になっても熱を放出し続けるため、バラの夏バテを長引かせる原因にもなります。
35℃を超える日などは、昼間にたっぷりしっかり水をまくのも良策
です。まくと、葉がイキイキしてくるはずです。
皆様もぜひやってみてくださいね。
そして余裕があれば、夏の間は、1~2週間ごとに活力剤や液体肥料なども与えてみてください。
ビックリするくらい状態が良くなります♪
そして、しっかりした新芽も出てきやすくなります!
近年の夏は、人間にもバラにも過酷ですが、水やりを工夫するだけで、バラはこの暑い夏を乗り越えられます!
バラのある暮らしが長く続くことを願います。
猛暑を乗り切る管理方法については、YouTubeもご覧くださいませ。
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