今年の新品種(2024-2025)
バラにはすでにたくさんの品種がありますが、毎年新たな魅力をもつ品種が生まれています。今年も個性豊かで美しいバラたちが登場し、バラと庭あそびではそうした新品種も取り揃えています。
「今年の新品種はどんなバラ?」と気になる方のために、ローズソムリエ・小山内健がそれぞれの特徴や育てやすさを分かりやすく解説しています。あなたのお庭やベランダに、今年登場した注目の新品種バラをぜひお迎えください。
今年の新品種はどんなバラ?F&Gローズの新品種を
ローズソムリエ・小山内健が解説します

ビターカヌレ
花径:9-10cm
樹高:1.2-1.5m
花期:四季咲き
香り:微香
深みのある黒、そして渋皮色へと移ろう変化が楽しい黒バラ。
花びらがとがった凛々しいフォルムで、大人っぽくもどこか可愛らしさを感じさせます。日光に当たると“真っ黒”に、気温や雨の影響で“赤み”が出るなど、環境によって色味が変わるユニークな変化咲き。
四季咲きで育てやすく、11月以降は安定して黒バラになるのも嬉しいポイントです。

レモネードシロップ
花径:10-12cm
樹高:1.0m
花期:四季咲き
香り:強香
まるでフルーツティー!香りと色がときめく黄色のバラ。
京阪園芸70周年記念として誕生した「レモネードシロップ」は、名前の通りさわやかで甘い香りが魅力。ティーベースに、シトラスやフリージアの香りが重なり合い、まるでフルーツティーのような芳香を放ちます。
咲き始めは鮮やかな黄色、開くと外側はクリーム色に。繊細なグラデーションも楽しめる一輪。花が咲いていない時期でもプリプリとした葉に観賞価値があり、“葉も楽しめるバラ”としても注目です。

スイートシフォン
花径:8-10cm
樹高:1.2m
花期:四季咲き
香り:中香
柔らかなアプリコット色が魅力の「スイートシフォン」は、1枝で最大12輪も咲くという驚きの花つきが自慢。四季咲きで繰り返し咲き、庭をにぎやかに彩ります。
飾りガクのアクセントや、少し茶色が混ざった絶妙な色味もポイント。咲くと、まるでふんわりシフォンケーキのように、優しく上品な雰囲気をまといます。

くらわんか
花径:12-13cm
樹高:1.2-1.5m
花期:四季咲き
香り:微香
“これぞバラ!”
昭和の美学を継ぐ巨大輪の赤バラ。
枚方の歴史ある文化にちなんで名付けられた「くらわんか」。
まっすぐ伸びた剣弁高芯のフォルムは、まさに昭和のバラの王道スタイル。
「懐かしいけど新しい」存在感で、久々に“バラらしいバラ”に出会いたい方におすすめです。