
ここ何年か日本の夏は、35℃を超える日も多く、人にもバラにも本当に厳しいものになってきました。
バラは、気温が30度を超えると根が弱り、生育が衰えてしまいます。
とくに鉢植えのバラは、鉢の中が高温になることで根が傷み、全体が弱るため、暑い時期には弱りやすくなります。
そこで、いかに『根』を暑さから守るか
が、夏を乗り切る重要なポイントとなってきます!
今回は、バラを守るための夏の暑さ対策についてご紹介します。
鉢に日差しが当たることで、鉢全体が熱され、鉢の中の土までもが熱を持ってしまいます。
せっかく水やりをしても、水を含んだ土が熱くなってしまえばバラも夏バテしてしまいます!
そうならないように、鉢の表面に直射日光を当てないよう工夫が必要です。
二重鉢にする
今植えている鉢を、大き目の鉢に入れて2重鉢にすることで日光を遮ります。
これだけで鉢内の温度を5~10℃下げることができます。
黒い鉢は温度が高くなりやすいので、白や薄い色の鉢が理想です。
ちなみに2層ではなく3層にすると、さらに温度が上昇しにくくなります。

三重鉢にする
植えてある鉢より2~3cmの隙間があるような鉢にいれ、その鉢よりもまた2~3cm大き目の鉢に入れます。
3重にすることで、空気の層が2層になり、かなり暑さを防ぐことができます。

発泡スチロールにいれる
発泡スチロールは最高の断熱材です。
熱を帯びない素材なので、見た目とは裏腹にどんなに暑くても防御してくれる優れものです。

アルミホイルを巻く
アルミホイルも最高の断熱素材です。
アルミホイルで鉢を巻くと、大幅に熱を遮ってくれます。
陽の当たる面だけでも有効です。

ミズゴケを敷く
湿らせてギュッと絞ったミズゴケを、土の表面にてんこ盛りに置くのも効果的です。
株元を長く保湿するだけでなく、ミズゴケが乾く時に水が蒸散し、葉にうるおいを与え、解熱効果もあります。
またミズゴケには防菌効果もあるので、立ち枯れや根腐れなどの予防にもなります。

暑さに強い植物を置く
鉢バラの手前に、厳しい暑さに強い植物を置いて、鉢バラの側面にあたる日差しを遮り根を守ります。

2.地面から伝わる熱を遮る
地面から鉢へ熱が伝わらないようにします。
あまり高くあげすぎると、鉢底が乾きすぎてしまいますので、5~10cm程度地面から離すくらいがベスト!

すのこやレンガを使って、コンクリートやアスファルトにこもる熱を、鉢へ伝えにくくします。

鉢をはめるだけで見た目も美しく簡単に取り付けられるスタンドもおすすめです。
3.水やり 水で温度を下げる

水やりの回数も1回だけでは間に合わないかもしれません。
乾いたら一日に何度でも水やりする
のが大切です。
熱い夏場でも、植物が育つためには水が一番大切です。
ただ、それと同じく鉢内の温度をクールダウンさせることも、バラを育てる上ではとても重要なこと
です。
水やりの際は鉢の中にたまった熱を追い出すつもりで、しっかりたっぷり与えてください。
また、水やりをしようと思ったら、ホースから出てくる最初のお水がお湯みたいになっていることが良くあります。
しっかり冷たいお水が出てきているのを確認してから、水やりをしてくださいね。
まとめ
暑さ対策の基本をご紹介しました。
夏の暑さから根を守ることで、バラの体力を温存でき、秋バラをたくさん咲かせることができます。
でも、無理は禁物。
無理せず、ゆっくりバラ栽培を楽しみましょう。
YOUTUBEでさらに詳しくチェック!
京阪園芸チャンネルのYOUTUBEでは、さらに詳しくご覧いただけます。
是非こちらも併せてチェックしてみてくださいね♪
合わせて読みたい